MicrosoftはWindows 10からWindows 11への移行を促しているが、その動きはMicrosoftの希望ほどは進んでいない。StatCounterの調査によると、2023年8月のWindowsにおけるWindows 10のシェアは71.95%で圧倒的に多く、これにWindows 11の23.17%が続いている。Windows 11は徐々に増加する傾向を示していたが、その増加はWindows 7の減少と相関を示しており、最近はWindows 10からWindows 11への移行はそれほど起こっていない様子が示されている。
MicrosoftはこれまでWindows 11への移行を促す方策として「Windows 7」および「Windows 8」のライセンスからWindows 11へアップグレードする方法を提供していた。しかし、同社は今月に入ってから「Windows Ends Installation Path for Free Windows 7/8 Upgrade」において、このフリーアップグレードパスを終了すると発表した。なお、Windows 10からWindows 11へのフリーアップグレードパスはこれまでと同じく提供されている。
MicrosoftがWindows 7およびWindows 8からのフリーアップグレードパスを終了した背景には、Windows 7とWindows 8のシェアが十分に下がったという理由があるものとみられる。StatCounterの調査によると2023年8月のWindowsにおけるWindows 7のシェアは3.5%、Windows 8.1のシェアは0.64%となっている。
なお、Windows 10からWindows 11へアップグレードするにはハードウェアがシステム要件を満たしている必要があるため、使用しているデバイスによってはアップグレードを実施することはできない。この条件はこれまでほとんど変更されていない(参考「Windows 11 Specs and System Requirements | Microsoft」)。