Microsoftは9月7日(米国時間)、「Visual Studio Code August 2023」においてVisual Studio Codeの最新版(2023年8月公開)となる「Visual Studio Code version 1.82」について伝えた。このバージョンには多くのアップデートが含まれており、重要な機能の追加や改善が行われている。
Visual Studio Code version 1.82における注目の変更点や新機能は次のとおり。
- アクセシビリティの改善 - インライン補完におけるアクセシブルなビューサポートの実現とキーバインドの更新
- 内蔵ポートフォワーディング機能 - VSCode内部からローカルサーバへのポート転送を実現。この機能を使うことでローカルで実行されているサービスをインターネットを経由してほかのユーザーやデバイスと共有可能
- スティッキースクロールの改善 - エディタにおける水平方向スクロール、スコープ内最終行の表示、UIの折りたたみなどスティッキースクロールの動作を改善
- 差分エディタにおける新機能追加 - 新しい差分エディタをデフォルトで有効化。移動したコードを検出しインラインビューとサイドバイサイドビューの動的切り替えを実現
- デフォルトで表示されるようになったコマンドセンタ - タイトルバーから素早くファイルを開いたりコマンドを実行できるように変更。タイトルバーに常に表示されるように変更されており、VSCodeの素早い操作を行うことができる。この機能はVSCodeにおいて中心的な機能になる可能性が高く、今後も改善を行っていく
- ノートブック出力のコピー機能 - セル出力メニューに出力をシステムクリップボートにコピーする機能を追加。生成された画像などを簡単にコピーすることが可能
- WebAssemblyデバック機能 - WASMコードの逆コンパイルおよびブレークポイント&ステップスルー設定をサポート
- 新しいTypeScriptリファクタリング - ファイルおよびインライン変数リファクタリングへの移動
- GitHub Copilot - CreateWorkspaceコマンドにおけるファイル構造プレビューの実現(プレビュー版)
Visual Studio Code version 1.82では、これまで実験的な機能だったものが正式な機能としてデフォルトで有効になっている。VSCodeを使用している場合は、一度「Visual Studio Code August 2023」の内容を確認し変更点や新機能について把握することが推奨される。