オリックス生命保険は7月20日、仏SCORE SEのAIモデルを活用した「新引受査定ルール」への着手と年内の運用開始の見込みを発表した。

グローバルで展開する再保険会社SCOR SEは、研究機関SCORE FOUNDATIONを擁し、気象から医療、金融と幅広くリスク分野の研究を行っている。SCOR SEのVUW(バーチャルアンダーライティング)と呼ばれるAIモデルは、保険会社のビッグデータから傷病ごとの給付発生率をシミュレーションするもので、オリックス生命保険では従来引き受けできない一部の傷病において、引受範囲の拡大が可能であることを確認し、「新引受査定ルール」構築に着手。年内に新ルールでの運用を開始する見込みだ。同社では対象範囲を順次拡大し、検証を進めるが従来特別条件付きでのみ引き受ていた傷病の約9割が無条件で引き受け可能になると予測している。
  • AIモデル活用のイメージ(同社資料より)

    AIモデル活用のイメージ(同社資料より)