機械学習によるコードレビューツールを開発するMetabob,Incは、生成AIツールで書かれたコードにも対応するVisual Studio Code(VSCode)拡張機能「Metabob」v1.07をリリースした。

独自のニューラルネットワークを使いPythonコードを分析しプロジェクトのすべてのファイルからバグや複雑な論理的および文脈的問題を自動的に検出するツールで、修正やリファクタリングに対するコード推奨事項の生成、検出に関する質問を選択したLLMで行うこともできる。AIなどで生成した数百万件のコード修正を学習させており、広がりを見せるGitHub CopilotやChatGPTなど生成AIツールで書かれたコードにおける検出や修正に対応している。

同社はNEC Xの創出プログラムVenture Studio ProgramおよびAlchemist Accelerator Programを2021年に卒業、シードラウンドでの資金調達を経て開発を進めている。NEC X, President and CEOの井原成人氏は、NECが社員の業務効率化と生産性向上の推進に、ChatGPTなどの生成AIの使用に関する方針を発表していることに触れ、複数のNECグループ会社とソフトウェア開発現場におけるMetabob導入について議論を始めていることを明かし、"我々は、Metabobのバグ検出と修正の機能に非常に自信を持っており、今後、Metabobの顧客企業や団体、個人ユーザに加えて、NECグループによるソフトウェア開発の品質と効率を向上させるためにも、Metabobが貢献できると確信しています"とのコメントを発している。