キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は4月28日、高所カメラなどで撮影された画像からAIで煙を検出し、担当者へ通知する「煙検出AI連携サービス」を東京都江戸川区に2023年4月より提供開始したことを発表した。
同サービスは、Web API(Web Application Programming Interface)で提供されるもので、同APIに画像を送信することで、利用者は煙の検出有無や類似度(スコア)、位置情報(画像内の座標)を取得できるようになる。カメラシステムや防災システムなどから定期的にAPIを呼び出して利用することで、24時間365日カメラの画像から煙の有無を探し、高所カメラを有効活用が可能になる。担当者へのメール通知も可能で、火災発生時の迅速な対応を支援する。
火災発生時の煙は十分なデータがなく、天候や時間帯によっても色・形状が異なってしまう。こうした課題を解決するため、同サービスでは理経との協業により、天候・時間帯に合わせたCG学習データを準備し、機械学習を行うことで、より精度の高いAIの開発に成功したという。
また江戸川区での運用により、実際の火災発生時の煙の画像とCGによる学習データを用いることで、AIのさらなる精度向上を狙うほか、一般提供に向けた機能拡充や新たな活用シーン創出につなげていく方針。