パナソニック コネクトは3月29日、マイナンバーカードや運転免許証のICチップの読み取りに顔認証を組み合わせることで、セキュアなオンラインでの本人確認を可能にする「KPASクラウド 本人確認クイック」を、2023年3月30日より提供を開始すると発表した。資格受験やオフィス・車のシェアリングサービスといった、オンラインでの本人確認シーンに活用できる。
同社独自の顔認証機能に加え、利用者のスマートフォンなどの端末で使用するアプリケーションへ本人確認機能を実装するためのSDK(ソフトウェア開発キット)を提供する。iOS、Android端末にネイティブアプリとして組込み可能なSDKを提供することで、多様な機器で動作するアプリケーションへ、本人確認機能の搭載を可能にする。
ユーザーは本人確認の際、まず、スマートフォンやタブレットなどの端末で、マイナンバーカードもしくは運転免許証に内蔵されたICチップから顔画像を読み取る。そして、指示される顔の向きやポーズに従って判定を実施し、本人の顔画像を撮影。KPASクラウドを使用して顔認証による照合を実施した後、本人確認が完了する。
また、サービス利用者が自宅などで予約をする場合、事業者のシステムでマイナンバーカードや免許証から読み出した券面情報をフォームに転記することで、情報を入力する手間を減らすことが可能になる。さらに、本人確認実施時の顔写真をシステムに登録しておくことで、店舗での本人確認を顔認証で実施することができ、店舗スタッフの作業負担軽減も可能だ。
同社は今後、ウェブアプリ向けSDKの提供や、パスポートや在留カードといったさまざまな本人確認書類の対応、オンライン決済システムとの連携などの取り組みを通じて、より利便性の高い本人確認機能の提供を目指すとのことだ。