Mozillaは3月22日、信頼できるAIにフォーカスしたスタートアップ「Mozilla.ai」の立ち上げを発表した。信頼性、オープンソース、独立性を特徴に掲げており、3000万ドルを投じるという。

MozillaはAIを1994年のNetscape、2007年のiPhoneに続くレベルと位置付けながら、先にリリースされた大規模言語モデル「GPT-4」などのAIは「不安も生み出している」と指摘。

「何が可能なのか、どんなメリットを人間が受けられるのかに加えて、何が問題なのか、どうすればそれに対処できるのかについても考えている」と同社。説明責任や透明性を備えた信頼できるAIが求められているとしている。

Mozillaは以前から信頼できるAIのビジョン、コミュニティへの働きかけ、より責任のあるAIの構築を目指すスタートアップへの投資などの作業を進めてきたという。

そのうえで、新たに立ち上げるMozilla.aiは信頼できるAI製品を容易に開発できるようにするというビジョンを掲げており、Mozillaのマネージングディレクター、Moez Draief氏が率いる。

取締役にはMozilla Foundation プレジデントのMark Surman氏、ハーバード大学のKarim Lakhani氏、Credo AI 創業者兼CEOのNavrina Singh氏が就任する。

Surman氏はMozilla.aiを、信頼できるAIと中立でオープンソースのAIエコシステムを構築するためのスタートアップであると同時に、コミュニティと説明している。同じビジョンを持つ人を雇用したり、コラボレーションすることで、実現していく。

「同じような志を持つファウンダー、開発者、科学者、プロダクトマネージャーなどが集まる、大手テック企業やアカデミア(学術機関)の外にある空間となる。集団として活動することで、現状のAIの流れに対抗できる分散型の信頼できるAIエコシステムを作る」とSurman氏は記している。

最初のフォーカスとして、ジェネレーティブAIをより安全で透明性の高いものにするツール、誤った情報を与えたり幸福を損なうことのない人中心のレコメンシステムに取り組むとしている。数カ月後に詳細を公開するという。