フォーバルGDXリサーチ研究所が3月20日に発表した「中小企業のDXに関する実態調査 第3弾」によると、中小企業経営者の約6割がリスキリングをよく知らず、9割以上がリスキリング施策をできていないという。

同調査は同研究所が1月10日~2月10日に全国の中小企業経営者を対象としてWebアンケートにより実施したものであり、有効回答者数は1619人。

  • 調査結果の概要 出典: フォーバルGDXリサーチ研究所

リスキリングの認知状況は、 「聞いたことはあるが、よく知らない」と「知らない」が計60.7%を占めた。一方、「知っており、他の人に説明できる」は12.4%にとどまる。

  • リスキリングの認知状況 出典: フォーバルGDXリサーチ研究所

自身の企業でリスキリングへの取り組みや支援を行っているか尋ねたところ、「行っていないが行う予定がある」「行っておらず、行う予定もない」が92.4%を占める。

全体の19.0%は「行っていないが行う予定がある」と予定を立てている半面、73.4%と大多数は「行っておらず、行う予定もない」としている。

  • リスキリングへの取り組み/支援を実施しているか 出典: フォーバルGDXリサーチ研究所

リスキリングを行っているという回答者に取り組み内容を聞くと、どの役職・部署に対しても、「eラーニング、オンライン学習サービスの活用」は半数前後の企業が取り組んでおり最多だった。その他の施策はいずれも3割を下回っており、 eラーニング/オンライン学習サービス以外はあまり実施していないのが実状だ。

  • 実施している取り組みの内容(複数選択) 出典: フォーバルGDXリサーチ研究所

今回の調査結果について同社は、「今後は目的を見直し、それぞれに合った施策ができているかも考える必要がある」と推察している。