NECは2月21日、小売業向けに提供するクラウドサービス「NEC棚定点観測サービス」の機能を強化し、商品ごと(単品ごと)の在庫量が検知可能となったことを発表した。

同サービスでは、カメラ映像からAIが自動で商品棚の在庫量を可視化し、商品の補充や前出しが必要な棚の情報を従業員に提供することができる。

  • 「棚定点観測サービス」の構成イメージ

    「棚定点観測サービス」の構成イメージ

今回の機能強化により、商品ごと(単品ごと)の在庫量が検知可能となり、検知結果が規定値を下回るとスマートフォンアプリに品出しが必要な商品が通知されるようになった。これにより、従業員は売り場や画像を確認することなく、品出しが必要な商品とタイミングを即座に把握できるという。

  • 「品出しリスト機能」で商品ごとの在庫量が把握できる

    「品出しリスト機能」で商品ごとの在庫量が把握できる

同サービスの導入にあたって、従来は売り場ごとに事前の画像取得および学習が必要となり、カメラ設置後2週間程度の準備期間を要していた。

今回、NEC独自の学習方式により商品検知のAIモデル作成時間を短縮できたため、カメラ設置後最短1日でサービスの利用が可能となったという。