Veeam Software(Veeam)は2月15日、データセキュリティ、リカバリおよびハイブリッドクラウド機能を提供する単一プラットフォームである新ソリューションとして「Veeam Data Platform」を発表した。

  • VBR v12のオブジェクトストレージへの直接バックアップ(デモ画面)

    VBR v12のオブジェクトストレージへの直接バックアップ(デモ画面)

同ソリューションは、「Veeam Backup & Replication(VBR)」の最新版である VBR v12を基盤に、セキュアなバックアップとデータ復旧を実現するもの。Veeamの最新機能をひとつのソリューションにまとめることで、複雑で拡大するIT環境と自然災害からヒューマンエラー、ランサムウェア攻撃に至るまであらゆる組織が直面する課題解決を支援するとしている。

同ソリューションは、「Foundation」「Advanced」「Premium」という3種類のエディションで提供し、すべてのエディションにVBRとインスタントリカバリが含まれる。また、「Advanced」と「Premium」には監視、分析、復元などのデータ回復機能が提供される。

「Foundation」エディションでは、500以上の新機能と拡張機能を追加したVBR v12によるデータ保護を提供し、「Advanced」エディションではVBRとVeeamONEを組み合わせた監視と観測性を提供する。

「Premium」エディションではVBR、Veeam ONE、Veeam Recovery Orchestrator (VRO)を備え、企業向けにデータ保護と復元機能を提供する。「Advanced」の機能に加え、検証を自動化し、ワンクリックで信頼性の高い復元と完全なデータ回復力を提供しながら、複雑なデ ータ回復プロセスの完全自動化を備える。さらに、ランサムウェアやサイバー攻撃の際にデータ復旧費用を最大 500万ドルまで補償する新サービス「Veeam Ransomware Warranty」の適用対象となる。

なお、すべてのエディションにおけるエンタープライズグレードの復元機能を確保する新機能は、ハイブリッドクラウド全体で自然災害(DR)やサイバー攻撃に直面した場合の信頼性を保証するとしている。

  • VBR v12 データの不変性(書き換え不能)オプション画面(Linuxファイルシステム上)

    VBR v12 データの不変性(書き換え不能)オプション画面(Linuxファイルシステム上)

V12では、より多くのVeeam バックアップソリューション(Veeam Backup for Microsoft 365を含む)に対応。新しいモニタリング機能と可視化機能には、不変性レポートとマルチクラウドのデータ保護ステータスが含まれるという。