東京大学バーチャルリアリティ教育研究センター(VRセンター)は2月1日、シーエーシー、集英社、セブン&アイ・ホールディングス、ソリッドレイ、大日本印刷(DNP)、博報堂DYホールディングス、JR東日本、フジタ、ベイカレント・コンサルティングからの寄付を基に、VRセンター内に「VR/メタバース実践」寄付研究部門を同日から3年間の計画で設置したことを発表した。

同研究部門は、ネットワーク上に展開したVRを使って創出されるコミュニケーション空間(メタバース空間)の創出・運営に関わる基礎的な研究を行うとともに、この技術が社会に実装される際に必要なさまざまな課題について学際的な研究を行うことを目的としている。

多数のユーザーの参画を許容するネットワークVR技術、価値循環や決済にかかわる文理融合技術、多くのユーザーがアクセス可能なVRインタフェース技術などの研究を行うとともに、これらの研究を実践的に社会展開するため、実験的なメタバース空間による実証実験を行う。

これらの研究を通し、メタバースを有効な活動空間とするために必要となる情報技術の体系化を図り、新しい社会づくりに貢献し、従来のVRに比べてさらに大きなスケールの文理融合の領域を開拓することが期待できるという。