Sansanは12月20日~21日の期間、来年のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を神社で祈願するイベント「Sansan DX祈願祭」を東京・神田明神で開催している。

同イベントの参加者は「DXご祈祷」を行い、巨大な「DX祈願絵馬」に今後なくしていきたいアナログな業務など、2023年に叶えたい「DXにまつわる願いごと」を記入していた。

  • 祈祷のシーン

    祈祷のシーン

  • DX祈願絵馬

    DX祈願絵馬

また、同期間で2015年より毎年実施している「名刺納め」も合わせて実施。持ち込んだ名刺を、会場に設置された専用スキャナーでキャリアプロフィール「Eight」にまとめて取り込むことができ、境内に置かれた「護縁箱」に不要になった名刺を納めることができる。

  • 専用スキャナーで名刺をデジタル化

    専用スキャナーで名刺をデジタル化

  • 不要になった名刺は「護縁箱」に納められる

    不要になった名刺は「護縁箱」に納められる

新型コロナウイルス感染症の拡大を契機としてリモートワークは普及しているが、いまだに多くの企業で請求書や契約書、注文書などアナログな紙の書類は残っているのが実情だ。

Sansanが12月1日に発表した「紙トラブル番付」(ビジネスパーソン1000名に調査)では、東の横綱に「なんちゃってオンライン請求書」が選ばれた。データで届いた請求書を紙に印刷・押印、その後スキャンしてデータ保存・メール送付などを行う非効率な作業を行っている企業は少なくないだろう。

  • Sansanがビジネスパーソン1000人への調査から決めた「紙トラブル番付」

    Sansanがビジネスパーソン1000人への調査から決めた「紙トラブル番付」

西の横綱に選ばれたのは「契約書迷子」。膨大な数の契約書ファイルから特定の物を探しているが見つからない状況を表現した言葉だ。

絵馬に「社内DX! 2023年はDX元年!!」と記入していた、東証プライム市場上場企業で経営企画を担当しているMさんは、「紙トラブル番付に思わず頷いてしまいました……。未だに契約書や請求書は紙で管理しており、『東京の社員が大阪の本部長の押印を待っている』といった非効率なワークフローも存在しています(笑)。2023年1月からは電子化の社内システムを稼働させる予定です。段階的に会社から紙をなくしていきます!」と、意気込んでいた。

  • 「DX祈願祭」の参加者。左からの経営企画を担当しているMさん(左)、人事を担当しているWさん

    「DX祈願祭」の参加者。左からの経営企画を担当しているMさん(左)、人事を担当しているWさん

同イベントは12月21日まで開催されている。祈祷は2回実施され(1回目:12:30~、2回目:16:00~)、名刺のスキャンは12:00~17:00まで対応しているとのことだ。