AtlassianやAlfresco他、海外ソフトウェアのライセンス&SIサービスやソフト開発、クラウドサービスを提供するリックソフトは10月19日、Atlassianのアジャイル開発用プロジェクト管理ツール「Jira Software」のセキュリティを強化する「Secure Custom Fields - Security & Permission - for Jira」のリリースを発表した。

「Secure Custom Fields - Security & Permission - for Jira」(公式Webサイト)

同アプリケーションはリックソフトがAtlassianの提供する「Jira Software」のクラウドサービス「Jira Software Cloud」用に開発したもの。「Jira Software」では、タスクを「チケット」と呼ばれる単位で管理し、業務内容他、詳細情報を記載する「カスタムフィールド」等で情報共有を行っているが、フィールドごとに閲覧権限の設定を行えず、人事給与情報などの特定情報のみを閲覧したい利用者用に別途「チケット」を作成する必要があった。「チケット」乱立は、セキュリティルールの複雑化によるリスクの発生を促しかねず、かねてより課題となっていた。

  • 様々な種類のカスタムフィールドタイプを作成(同社資料より)

同社の開発したアプリは、フィールド作成時に権限設定可能なセキュリティが強化された「Secure Data Field」「Secure Number Field」「Secure Text Field(multi-line)」「Secure Text Field(single line)」等のカスタムフィールドタイプを選択できるようになる。セキュリティ機能によりフィールド値は暗号化され、通常のカスタムフィールドと同じプロセスでJira内に保存、全てのデータ処理とデータ保持はクラウド上で行われる。Atlassian Platinum Solution Partnerであるリックソフトは、同社のサービスの提供から、サービスをサポートするアプリケーションの開発まで行っており、今回顧客ユーザーからの要望により同アプリの開発を行っている。

  • フィールドごとの権限設定画面(同社資料より)