イオンのグループ企業で、施設管理などのファシリティマネジメント事業を展開するイオンディライトは8月30日、労働安全衛生の強化と技術力の向上を目的に、2022年9月から設備管理員を対象とした保安防災教育に、VR(Virtual Reality、仮想現実)ツールを導入すると発表した。
現実の職場での体験学習が難しい業務をVRにより従業員に疑似体験させることで、業務手順不履行による重大事故を体感させて保安防災意識を高めるとともに、正しい手順の習得を通じて技術力の向上を図るという。
同社はVRコンテンツの第一弾として、労働安全衛生上、重大事故に繋がる可能性のある「電気設備によるアーク負傷事故」「脚立落下・転落事故」「マンホール落下・転落事故」を制作している。
VRツールは、同社グループの研究・研修施設「イオンディライトアカデミーながはま」に常備し、2022年9月以降の設備管理員の定期研修時に活用していくという。同社の電気主任技術者を中心に、VRツールによる体験学習を組み込んだ教育プログラムを年間約500名に対して実施していく予定だ。
今後はVRツールを活用した教育プログラムの対象を警備や清掃といった業務にまで広げ、VRコンテンツも増やしていく計画だ。