NECと日本IBMは6月23日、NEC玉川事業場内の共創施設「NEC CONNECT 5G Lab」にローカル5Gを活用したインフラ保全ソリューションのデモ環境を構築したと発表した。

両社は2022年1月よりインフラ保全ソリューションの開発に向けて協業を開始している。同デモ環境は、保全業務の流れに沿った以下の3つのシナリオで構成されており、IT、OT、ネットワークを組み合わせた保全業務の効率化・自動化につながるソリューションのデモを体験できる。

  • 複数のIoTセンサを用いたリアルタイムデータ取得と、AIによる異常検知
  • 最適な保全業務の選択および割り当て
  • 安定した通信環境を提供するローカル5Gを用いたロボットの遠隔または自律操縦と映像伝送(遠隔操縦におけるWi-Fiとの操縦感の比較)
  • NECと日本IBMが構築したデモ環境で体験できる保全業務

近年、異常気象の激甚化などによる災害リスクの増大や老朽化が顕在化しており、持続可能なインフラとして予防保全が求められている 一方、インフラ保全業務にあたる労働力不足や熟練作業者の高齢化、危険作業の安全確保といった課題がある。

両社は同環境にて、エネルギー施設・道路といった社会インフラのレジリエンス化を目指し、顧客・パートナーと共創活動を実施し、ソリューションの社会実装を目指す。