オプトは、6月13日、ECモールに商品を出品するメーカー企業向けに、SaaS型ECデータ統合プラットフォーム「Oxcimβ版」の提供を同日より無料で開始したことを発表した。
同ソリューションは、ECモールでの売上拡大に向け、マーケット状況の分析やポジショニング、問題発見、売上の要因まで一連のプロセスにおける分析を容易に行うことを可能にする。これにより、複数のECモールを総合的に判断し、クロスチャネル(複数のチャネルをもち、かつ、顧客や在庫のデータを連携している状態)で最適化を目指す。
同サービスでは、各モールにおける商品カテゴリの売上規模・競合商品の売上規模・他事業者が販売している自社商品の売上などがわかる「マーケットビュー」機能、閲覧数・CVR(顧客転換率)・販売単価と、KPI(重要業績評価指標)をさらに分解した、指名検索数やレビュー数などのサブKPIの分析、会社で出品しているすべての商品の合計売上推移や、商品ごとの売上推移を分析する「KPIビュー」機能を提供している。
消費者の購買行動のデジタル化が進み、ECモールを運用するメーカー企業は、自社ECサイト・Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングをはじめとしたECモールでのマーケット状況の分析やポジショニング、問題発見、売上の要因分析などを個別に分析し運用するのではなく、複数のECモールをクロスチャネルで一元管理し、総合的に判断するマーケティング活動の実施が重要になっているという。
同社は、このような背景のなか、どのように複数のECモールの売上を横断して改善していけばよいか分からないというメーカー企業の課題を解決し、販路のデジタルシフトを支援するため、同サービスの提供を開始したという。
同サービスは、2022年中に楽天市場、Yahoo!ショッピング、PayPayモールへの対応を完了させる予定であり、年内で200社への支援を目指す方針。