Vivaldi Technologiesは6月9日(米国時間)、「Vivaldi Mail 1.0 launches with Calendar & Feeds|Vivaldi Browser」において、Vivaldi Webブラウザの最新版リリースを伝えた。このバージョンにはメールアプリ、カレンダーアプリ、フィードアプリが統合されている。Vivaldiはこのバージョンを特に「Vivaldi Mail 1.0」と呼び、統合されたメールアプリがユーザーに新しい選択肢をもたらすものと説明している。

  • Vivaldi Mail 1.0 launches with Calendar & Feeds|Vivaldi Browser

    Vivaldi Mail 1.0 launches with Calendar & Feeds|Vivaldi Browser

現在主流のWebブラウザは多機能化および高機能化が進められているとはいえ、その範囲は「Webブラウザ」という枠に沿っている。メールアプリケーション、カレンダーアプリケーション、フィードアプリケーションを最初から統合しているものはない。拡張機能などを通じてそうした機能を提供するか、別のアプリケーションとして提供しているものが多い。

一方、Vivaldiはユーザーが必要とするすべての機能をVivaldiに統合するという、現在主流のWebブラウザとは異なるUI/UX戦略を採用している。画一的になりつつあるUI/UXに関しても逆のアプローチを取っており、多くのオプションやカスタマイズを提供することで、ユーザーが求める唯一の機能を提供できるWebブラウザであることを目指している。

今回VivaldiはメールアプリケーションをWebブラウザに統合した。さらにカレンダーアプリケーションおよびフィードプリケーションも統合されている。主流のWebブラウザから見るとかなりユニークな特徴と言える。Vivaldiにおけるメールアプリ機能はユーザーが長らく待っていたものの一つ。今後、ユーザーがVivaldiのメール機能をどのように位置付けていくか、動向が注目される。