NTTドコモ モバイル社会研究所は6月9日、親と子に関する調査の中からオンライン授業の実施状況に関する結果を公表した。同調査には関東1都6県の小学生および中学生と、その親の計500人が回答した。

GIGAスクール構想のもとで1人1台の端末の配布が進み、学校から貸与されるタブレットおよびパソコンの台数も増加している。オンライン授業として、学校の授業を家庭で受けた経験を聞くと、小学生で約5割、中学生では6割を超えているという。

  • 小中学生のオンライン授業実施率 資料:モバイル社会研究所

    小中学生のオンライン授業実施率 資料:モバイル社会研究所

オンライン授業を受けた経験がある児童および生徒にその感想を聞くと、約7割が「目が疲れたり、肩が凝ったりして、健康が悪化する」と回答し、約6割が「タブレット・パソコンが重く、通学時の負担が増えた」と回答したという。また、先生に関する項目では「(児童・生徒から見て)先生の負担が多くなった」と約8割が回答している。

一方で、「置き勉などによって負担が減った」とする回答も約半数あったようだ。「学校・先生からのサポートが十分と思う」や「家にいても、学校で授業を受けているように勉強ができる」とする回答が4割を超えていた。

  • オンライン授業の感想(児童・生徒が回答) 資料:モバイル社会研究所

    オンライン授業の感想(児童・生徒が回答) 資料:モバイル社会研究所

オンライン授業に関する質問を親にも実施したところ、子どもと比較して親の方がネガティブな回答が多かったという。反対に、ポジティブな意見は子どもの方が回答率が高く、親が思っている以上に子どもの方がオンライン授業に対して肯定的な見方をしていることがうかがえる。

  • オンライン授業の感想の親子間比較 資料:モバイル社会研究所

    オンライン授業の感想の親子間比較 資料:モバイル社会研究所