ノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio」を提供するアステリアは30日、ある企業の専務が自らノーコード約3日間でアプリを作成し、運用を開始したエピソードを発表した。
取り組んだのは銀座に本社を構える創業70年のビルメンテナンス老舗企業「裕生」の専務取締役 根本将さん。昨年11月にノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio」を導入した同社は、従業員の体調管理にメールや電話でのやりとりを用いていたが、これらを置き換える体調管理報告アプリに着手。プログラミング未経験の専務自ら、3日間のノーコードで作成。つくば営業所と本社の40名の社員で運用をはじめている。アプリは、ほぼすべての報告をプルダウンなどを用いた選択式にすることで、報告などをスマートフォン10秒程度で完了させる。従業員はどこからでも素早く報告を完了でき、体調不良の際にはプッシュ通知が届くなど、管理者も遠隔で従業員の体調管理を効率的に行えるもの。その後同社は、「安否報告アプリ」や「業務改善提案アプリ」と続々と業務に役立つアプリを作成している。
自らがアプリを開発することで社員のデジタル活用意識の向上を図った根本さんが、"アイデアや気付きを直ぐに形にできることがメリット"と評するPlatioは、100種類以上のテンプレートから選択するなどノーコードでモバイルアプリを作成できる。「業務改善提案アプリ」に至っては1時間で開発し、その日のうちに運用を開始している。
アステリアは5月6日に、Platioで利用できるアプリのパートナー販売を可能とする新サービス「Platio One」の提供開始を発表。Platioユーザーは、自社のニーズに合う小回りの利くアプリを購入することも可能になっている。同社は今後もアプリを通じた現場DXに取り組む構えだ。