リコーは4月28日、同日開催の取締役会において、富士通から同社の子会社であるPFUの普通株式の一部(発行済株式数の80%)を取得することを決議し、株式譲渡契約を締結したと発表した。これにより、PFUはリコーの連結子会社になる。
リコーはPFU買収の理由について、2025 年度までの計画として示している成長投資の一環となるものとしている。
PFU買収により、デジタルサービスを支えるエッジデバイスやITマネジメントサービス能力を強化し、顧客の DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現することで、同社が事業ポートフォリオマネジメントにおいて成長加速領域と位置づけるオフィスサービス事業を拡大させるという。
また、顧客に近い現場のデジタル人材やエッジデバイス・ソフトウエアの技術人材といった人的資本の強化により、デジタルサービスの会社への変革に向けて経営基盤をより一層強固なものとするとしている。
リコーはPFU買収によって、「顧客のドキュメントワークフロー変革を支援するリコーらしいデジタルサービスの展開」「国内における IT マネジメントサービス機能の強化」「産業用コンピュータ事業でのシナジーによる安定収益の創出」を実現していくという。
同日17時から、リコーは代表取締役社長執行役員の山下良則氏による説明会を開催する。