キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とテックタッチは2月28日、明治安田生命保険相互会社とともにWebページの操作と入力をサポートする「システム活用支援サービス」を共同で構築したと発表した。今後、システムの高度化が進む中、両社はユーザビリティと利便性の高いシステム構築を目指す。価格は社内システム、200ユーザー利用で月額20万円~。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い新しい生活様式や働き方への対応が求められる中、企業はデジタル化や非対面・非接触などニューノーマル時代に対応したDXへとシフトしている一方で、DXの成果があがらない理由として、新しい技術を活用したシステムを使いこなす社員のITリテラシーが要因の1つとなっている。
明治安田生命は、CX(カスタマーエクスペリエンス)の向上を目的とした新たなDX戦略の一環として、新サービスの拡充、非対面での手続きのデジタル化を進めている。
今回、両社はWEBシステムの操作性を向上させる「テックタッチ」を活用した「システム活用支援サービス」を構築し、明治安田生命の非対面プラットフォームの拡充を支援していく。
同サービスは、サイト上での入力ミスや操作方法をガイドすることで、ユーザーの入力負荷軽減や利便性を高めることに加え、問い合わせ・業務の削減や利活用の促進を実現するという。
今後も、本サービスの活用を拡充していくことで利便性の高いWEBサービスの構築を目指し、ユーザビリティの向上に取り組んでいきます。
テックタッチは、システムの定着・利活用の高度化の促進により、業務効率化・DX推進を実現するサービスとしてテックタッチを大手企業中心に提供している。社内システムのユーザビリティ向上や利活用の促進、複雑な手続きの差し戻し業務を95%削減するなどの実績があり、金融機関をはじめ厳格なセキュリティを持つ企業にも多く採用されている。
サービス自体はWeb画面上にユーザーの操作状況に合わせて適切なナビゲーションを表示するDXプラットフォームと位置付けている。システム改修は不要とし、短期間で開発コストを抑えて導入が可能なほか、動画マニュアルと違い、入力に合わせてリアルタイムに操作ガイドを表示し、操作ガイドはプログラミング不要でユーザーが容易に作成を可能としている。
導入実績としては、明治安田生命、あいおいおニッセイ同和損保、IHI、鹿島建設、セガサミーホールディングスのGENDA、三菱UFJ銀行、トヨタ自動車など。
キヤノンMJは、これまで金融機関や製造業、流通・サービス業などの大手企業を中心に業種・業務に合わせたデジタルソリューションを展開しており、DXの推進に伴い業務システムやサービスが複雑化・高度化しているため、ユーザビリティの向上と使いやすい柔軟性のあるシステムの提供を目指している。
今後、映像や音声によるデータ分析や予測ができる新しい技術とクラウド、AI、IoTなどを連携したプラットフォームを活用し、デジタルとリアルを融合した新しい価値を創造するサービスを提供することでDXを支援していく考えだ。