FS-ISAC(金融サービス情報共有および分析センター)は1月19日、金融分野におけるサプライチェーンのセキュリティを強化するためのプログラム「Critical Providers Program 」を開始することを発表した。米Akamai Technologies(Akamai)が、同プログラムに創設メンバーとして参加し、脅威インテリジェンスやサイバー犯罪の手口に関して、金融機関との双方向の連携を促進する。
重要度の高いサービスを提供するクリティカル・サービス・プロバイダーが金融機関のインフラのホスト、接続、保護を担う割合はますます大きくなっている。
この状況を踏まえ、FS-ISACは、メンバー企業とプロバイダーの間の継続的なコラボレーションと情報共有の促進を目的としたプログラムを策定。これにより、高度なサイバー脅威に対する金融業界の保護と備えが強化されるとしている。
FS-ISAC の Global Head of Intelligence である Teresa Walsh 氏は、「業務や顧客サービスを進化させるため金融サービスに新たなテクノロジーが採用されている今日、クリティカルプロバイダーは業界にとって重要な味方であるとともに、サイバー犯罪の標的として狙われる存在でもある」と、警告している。