日立製作所(日立)は12月14日、遠隔での行政手続や相談を可能にするリモート窓口の実証実験を福岡市で開始すると発表した。公民館などにビデオ通話や書類表示、電子的な記入ができる端末を設置し、オンラインによる区役所の各種手続きや相談に関する試行を、市民の協力のもと行う。同実証は2021年12月15日より2022年3月末まで実施する予定。

  • 公民館に設置予定のリモート窓口のイメージ

日立が、これまで自治体向けソリューションの提供を通じて培った豊富な業務の知見や基幹システムの運用ノウハウを生かし、リモート窓口の開発・改良を進める。大きなディスプレイで実際の書類と同じサイズを表示可能とするなど、視覚的に分かりやすく直感的な操作ができる画面設計とし、デジタルに不慣れな方などへの利便性向上を図っているとのこと。

今後、日立は福岡市とともに、市民・自治体の双方の観点で最適な機能や運用、対象業務や手続きの検討を行うなど、福岡市がめざす「誰もがデジタル技術を活用できる環境づくり」に向けた利便性の高いサービスの提供を推進していく。