凸版印刷、AWL、Photosynth、グローリーの4社は9月27日、顔認証と生活者主権の情報流通を駆使したサービスの連携・事業化に向け、協業を開始すると発表した。同協業は「生活者が個人情報を自らの意思でコントロールできる世界の実現を目指す」ことを目的とし、顔認証デバイスの設計・開発をはじめ顔認証を活用した空きスペースの利活用ソリューションなどの個人情報保護・認証機能連携サービスの開発を中心に活動を展開する。

  • 協業の各社提携イメージ

同協業ではAWLが持つエッジAIソリューション「AWL Pad」や、Photosynthの持つ後付け型スマートロックの「Akerun」、そしてグローリーが持つ生体認証決済サービス「BioPay」を、凸版印刷の持つ生活者主権の情報流通プラットフォーム「MyAnchor」と連携し、顔認証での本人確認、物理的なカギが不要な電子錠の開閉、および決済といったシームレスなサービスの開発を開始する。

  • 新認証デバイスのテスト運用の様子

2021年中には、凸版印刷の社内施設にてプロトタイプを適用し、社員の利用を通じ、同ソリューションの実証実験を開始する。4社は今後、今回の開発にとどまらず、各社の強みを生かした連携サービスをあらゆる業界に向けて多角的に検討する方針だ。