シスコシステムズは8月23日、大林組と共同で、スマートビル向けの「統合ネットワーク構築ガイドライン」を作成したことを発表した。

  • スマートビル統合ネットワーク標準ガイドライン(サンプル 一部抜粋)

    スマートビル統合ネットワーク標準ガイドライン(サンプル 一部抜粋)

同ガイドラインは、建築工事と一体的に統合ネットワークを構築することを前提とし、シスコの持つネットワークやサイバーセキュリティに関するノウハウと、大林組の持つ建設プロジェクトマネージメントのノウハウを統合したものだ。

統合ネットワークの設計ポイントと構築手順から構成され、基本計画、基本設計、実施設計、 施工、運用といった一般的な建築プロジェクトの進め方に合わせて、設計のポイント、施工上の注意点なども合わせて記載し、エンジニアのスキル・経験に左右されず質の高い統合ネットワークが構築できるよう配慮しているという。

また、2019年12月経済産業書発行の「ビルシステムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリテ対策ガイドライン第1版」に準拠し、2018年7月内閣サイバーセキュリティセンター発行の「政府機関等の対策基準策定のための統一基準群」を参考に作成しているということだ。

スマートビル向けの統合ネットワークを実現する上で、日本国内においてはビル建築とICT双方に精通し、プロジェクトを推進していく体制が確立されておらず、こうした課題を解決するためにシスコと大林組は、スマートビル向け「統合ネットワーク構築ガイドライン」を共同で作成することにより、不動産価値向上に寄与し、信頼性の高い「統合ネットワーク」の実現を目指すとしている。