Mozillaは8月12日(現地時間)、The Thunderbird Blogのエントリ「Thunderbird 91 Available Now」において「Thunderbird 91」をリリースしたと伝えた。ThunderbierdはMozillaが開発しているオープンソースの電子メールクライアント。最新版となるThunderbird 91では、マルチプロセスのサポートによる高速化や、新規アカウト設定ウィザードの改良など、さまざまな機能追加およびバグ修正が行われている。
Thunderbird 91で最も注目すべき新機能は、マルチプロセスのサポートによる高速化だろう。アプリケーションを1つの大きなプロセスとして実行するのではなく、複数の小さなプロセスに分割して実行することにより、CPUリソースをより有効に使用し、高速な処理を実現しているという。
その他の新機能としては、次のようなものが挙げられている。
- カレンダーや連絡帳の自動検出をはじめとする、ほとんどの設定が自動で行われるように改良された新規アカウント作成ウィザード
- より見やすくなった添付ファイルペインと、ファイルの追加が直感的になったドラッグ&ドロップオーバーレイ
- 添付ファイルのPDFを直接閲覧・編集できる組み込みのPDFビューア
- ユーザーの環境に応じて文字間の隙間などのUI密度が調整可能に
- 複数カレンダーの管理が容易になったカレンダーサイドバー
- 改善されたダークテーマ
- Apple M1プロセッサのネイティブサポート
より詳細な変更点のリストは、下記リリースノートにまとめられている。
Thunderbird 91は次のサイトよりダウンロードできる。既存バージョンからの自動または手動でのアップデートも利用できる。