ネットアップは8月5日、オンプレミスにある仮想環境を、従来よりも簡単な操作と低コストでGoogle Cloudにデータ移行、バックアップ/リカバリ環境を構築する新しいソリューションの検証作業を完了したことを発表した。
今回検証したソリューションにより、VMware vSphere環境においてバックアップ/リカバリ環境を構築する際に、従来よりも簡単な作業/短期間/低コストでリカバリ操作し、リカバリ先を柔軟に選択可能になるという。
同検証は、グーグル・クラウド・ジャパンとヴィーム・ソフトウェアの協力の下で行われ、3社は今後この新しいソリューションについてのプロモーションを行い、今秋から共通の販売パートナー経由で提供を開始する予定だということだ。
今回検証を行ったソリューションの構成は、「Google Cloud VMware Engine」 、「NetApp Cloud Volumes ONTAP」 、「Veeam Disaster Recovery Orchestrator」。同ソリューションを利用することで、オンプレミスからのデータ複製を効率よく行えるため、回線帯域が太くなくても短時間でデータ移行を終えられるほか、オンプレミスの仮想環境を丸ごと Google Cloud に移行できるため、アプリケーションをすぐに起動できるという。
また、災害対策としてクラウド上のVMware as a Serviceを利用する際に、Cloud Volumes ONTAPをデータストア領域に利用できるため、使用する物理サーバーの台数を抑制できることや、災害からの復旧においては、直近1時間前の状態を最短1時間で復旧し、サービスを再開できること、さらには同ソリューションでGoogle Cloudに移行後にSaaS、PaaSを簡単な操作で利用できるため、ユーザがオンデマンドで必要な機能を利用できるといったメリットが期待できるとしている。