BetaNewsは7月28日(米国時間)、「Microsoft says it will not be possible to bypass Windows 11 system requirements」において、Windows 11の導入にあたり、「グループポリシーを使ってハードウェア要件を回避することはできない」というMicrosoftのプログラムマネージャーのAria Carley氏とコミュニティとのやりとりを伝えた。Windows 10からWindows 11へアップグレードするユーザーにとって「大きな考慮事項」と指摘している。
Windows 11を搭載したPCは2021年後半の出荷が予定されている。Windows 10からWindows 11へのアップグレードは無償で、多くのユーザーがアップグレード可能になるのは2022年前半が予定されている。年単位での推移になるとみられるが、多くのユーザーが徐々にWindows 11へ移行することが予想される。
ここで問題になるのは、使用中のPCがWindows 11と互換性があるかどうかだ。特にTPM 2.0に対応しているかどうかで、Windows 10からWindows 11へアップグレードできるかどうかが分かれる可能性がある。
今回BetaNewsが伝えたように、Windows 10からWindows 11へアップグレードする際にハードウェア要件の回避ができない場合、多くのユーザーがWindows 10を使い続ける状況になる可能性がある。
Microsoftはベンダーから出荷されるWindows 11搭載PCに関しては、Microsoftの認証があればTPM 2.0の要求を必要としない状態で出荷できるとも説明している。今後、Windows 10からWindows 11へアップグレードする際の条件が、現在のままTPM 2.0を必須とするのか、それとも緩和する方向へ変更するのか、影響を受けるユーザーが多岐にわたると考えられることから、今後の動向が注目される。