ソラコムは6月22日、 同社のAIカメラ「S+ Camera Basic (サープラスカメラベーシック)」に、AIによる処理機能を搭載したイメージセンサーを組み込んだ高性能モデル「S+ Camera Basic Smart Edition」を発表した。新モデルは高速に動く人やモノの動態トラッキングや、スピーディに流れる工場レーンにおける不良品の検出などで活用できる。9月初旬から販売を開始し、価格は1台あたり7万8408円(送料込み)。
同社が提供する「S+ Camera」シリーズは、IoTプラットフォーム「SORACOM」のノウハウを活用したAIカメラ。Linuxベースの小型コンピューターを内蔵しており、カメラ側でAIモデルを実行できる。ユーザーはWebコンソールから撮影した画像やカメラの状態の確認でき、遠隔にあるカメラに対してセルラー回線経由でセキュアにアクセスし、 オンデマンドでAIアルゴリズムの更新を行うことが可能だ。
新モデルの「S+ Camera Basic Smart Edition」は、ソニーセミコンダクタソリューションズのインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」を搭載。「IMX500」には、イメージセンサーにAIモデルを実行するDSP(Digital Signal Processor)が組み込まれているため、撮影したカメラ画像を高速に処理することが可能。
そのため、これまではアクセラレータや専用の機器が必要であった、高速に動く人やモノの動態トラッキングや、スピーディに流れる工場レーンにおける不良品の検出など処理速度を要する用途への利用も可能になるとしている。
また、IMX500上で動くAIモデルはWebコンソールを通じて遠隔から更新可能。同社は今後、同シリーズの機能拡張に取り組む方針だ。