TheWindowsClubは5月9日(米国時間)、「Windows Defender bug that ate up GBs of storage space fixed」において、Windows DefenderがGB単位のストレージを消費してしまうバグをMicrosoftが修正したと伝えた。このバグはWindows DefenderがWindows 10のブートドライブに数GBのファイルを追加してしまうというもので、最近のウイルス対策アップデート後に発生したことが一部のユーザーから報告されているという。
問題が発生したのはウイルス対策エンジンのバージョン1.1.18100.5とされている。Windows Defenderのリアルタイム保護が有効になっている場合、対象のバージョンのウイルス対策エンジンがインストールされた直後から「C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender\Scans\History\Store」のフォルダに数百から数千のファイルが作成されていることが確認されたとのこと。ファイルの数はデバイスによって異なり、最大で30GBのストレージスペースを消費したという報告もある。
Microsoftはこの問題の報告を受けて、ウイルス対策エンジンをバージョン1.1.18100.6に更新した。このバージョンには該当するバグは含まれておらず、不要なファイルの作成は行われない。ただし、バージョン1.1.18100.5によって作成されてしまったファイルが自動で削除されるかどうかは明確になっていないという。
TheWindowsClubによれば、もし作成済みの不要なファイルが自動削除されなかったとしても手動で「C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender\Scans\History\Store」フォルダ以下のファイルをすべて削除すれば問題ないとのことだ。これらのファイルはWindows Defenderの動作には影響を与えていないという。
ウイルス対策エンジンのアップデートは、Windows Defenderの自動更新が有効になっている場合は自動で実施される。自動更新を有効にしていない場合は、Windows Updateから手動で更新を適用する必要がある。ウイルス対策エンジンのバージョンは、スタートメニューから[設定]→[更新とセキュリティ]→[Windows セキュリティ]を選んで、[Windows セキュリティを開く]ボタンをクリックしてWindowsセキュリティのウィンドウを表示し、左下の歯車アイコンの設定メニューから[バージョン情報]を選べば確認できる。