富士通は4月15日、コネクテッドカーやスマートフォン、タブレットなどの様々なモビリティデバイス上の情報を仮想的に統合し管理する基盤「FUJITSU Future Mobility Accelerator Digital Twin Collector」(以下、Digital Twin Collector)を開発したことを発表した。4月22日から、自動車メーカーや損害保険会社など向け販売を開始する。
Digital Twin Collectorは、モビリティデバイスで記録した映像などの大量のデータをクラウドで保持せず、軽量なメタデータのみを管理して分散するデータを仮想的に統合。ユーザーは必要なデータのみにアクセスでき、クラウドのデータ容量や通信量を大幅に低減し、コスト削減を可能にするという。
また、トラフィックスケジューラ機能により、モビリティデバイスからのデータ複製要求をコントロールすることで、大量通信を抑制し、大容量データ通信の輻輳を抑制して安定した通信を実現するとしている。
さらに、データカバレッジ制御機能により大量のモビリティデバイスに対するデータアクセスと取得状況を横断的に分析し、類似データの複製抑止と取得データの網羅性を両立させることが可能だということだ。
ユースケースとして、損害保険業務の効率化・高度化、道路管理業務の高度化、車両故障分析などを挙げている。
サービス構成および価格は、モビリティデバイスに分散するデータを仮想的に統合し管理する基本サービスに加え、ユーザーの要望に合わせて要求仕様を整理する要件定義支援サービス、利用環境を構築するセットアップサービスなど、計5種のサービスを提供する。
価格は基本サービスが2円~/台(月額、10万台から契約可能) 、要件定義支援サービスは個別見積り(一括)、セットアップサービスが個別見積り150万円~(一括)、サポートサービスが個別見積り(月額)、カスタマイズサービスが個別見積り(一括)。