Adobe Flashのサポート終了が迫っている。Adobeは2020年でFlashのサポート終了を予定しており、Adobeのこの動きに合わせて、主要WebブラウザはWebブラウザにおけるFlashサポートの廃止へ向けた取り組みを進めてきた。具体的には、ブラウザにおいて段階的にFlashの実行に制限を設け、デフォルトでは無効化するといった取り組みが進んでいる。しかし、2021年1月にリリースされるバージョンで、主要WebブラウザのほぼすべてがFlashを完全に廃止するとしている。
ブラウザ | Flash終了バージョン | 日程 |
---|---|---|
Google Chrome | 88 | 2021年1月 |
Microsoft Edge | 88 | 2021年1月 |
Mozilla Firefox | 85 | 2021年1月26日 |
Safari | 14 | 2020年9月 |
Flashはインタラクティブなコンテンツの制作において重宝されてきたが、脆弱性の発生が相次いでサイバー攻撃に悪用されることが多かった。また、FlashはWebブラウザのクラッシュの主要な原因にもなっており、WebブラウザベンダーはFlashプラグインを別プロセスで動作させたり、隔離エリアで実行したりするなどの対応に迫られていた。
AppleのSafariは2020年9月にリリースしたSafari 14ですでにFlashのサポートを終了している。Flashは長期にわたってWebブラウザでインタラクティブなコンテンツを実現するための技術として利用されてきたが、すでに標準化されたWeb技術で代替が可能であり、FlashではなくそうしたWeb技術を利用することが推奨されている。