Microsoftは11月10日(米国時間)、「Windows Embedded Standard 7 end of support: October 13, 2020 - Microsoft Tech Community」において、「Windows Embedded Standard 7」が2020年10月13日で既にサポートが終了していると伝えた。Windows Embedded Standard 7を使用しているデバイスは今後Microsoftからアップデートを受け取ることはないとされ、同社は可能な限り迅速に「Windows 10 IoT Enterprise」へ移行することを推奨している。
MicrosoftはWindows Embedded Standard 7からWindows 10 IoTへの移行が間に合わないユーザーに対し、「Extended Security Update (ESU)プログラム」という選択肢があるとも説明している。これは有償のサポートプログラムで、購入することで緊急(Critical)および重大(Important)に分類される脆弱性のアップデートを受け取れるというもの。
最大で3年間の提供が計画されており、MicrosoftはWindows Embedded Standard 7の場合は2023年10月10日までESUプログラムを使用できるとしている。なお、Windows Embedded Standard 7を含む組み込みデバイス向けのESUプログラムはOEMからの提供のみとなっている。
セキュリティサポートの終了したオペレーティングシステムはサイバー攻撃の対象にされやすい。サポート終了後も使い続けることはできるが、脆弱な状態になるため利用は推奨されていない。セキュリティサポートの終了したオペレーティングシステムを使用している場合、可能な限り迅速にセキュリティサポートの提供されているオペレーティングシステムへ移行することが望まれる。