デル・テクノロジーズは、中堅企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援するため、2020年10月7日に、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)と共同で企業参加型のコンテスト「中堅企業DXアクセラレーションプログラム 本選」をオンラインで開催した。

  • 「中堅企業DXアクセラレーションプログラム」概要

同社は2020年2月より開始した総合支援プログラム「中堅企業向けDX産学連携プログラム」の一環として、最新の技術を研究するNAIST研究員が講師となり、AI、ブロックチェーン、IoTなどDX関連の技術概要や活用方法を学ぶ講座、DXエンジニア養成講座として実装するためのプログラミング技術の習得支援を行ってきた。

今回のコンテストは養成講座の「実践の場」として、AI、ブロックチェーン、IoTなどを活用した社内の業務効率やコスト削減から新規事業などのビジネスプランを発表し、「実現可能性」、「新規性/優位性」、「継続性」、「発展性」、「経済性」の5つの採点基準により競うもの。なお、コンテストにはカゴヤ・ジャパンとミライコミュニケーションネットが協賛している。

  • 採点基準

コンテストの1位~3位の上位入賞者、および特別賞6社(カゴヤ・ジャパン賞、ミライコミュニケーションネット賞、NAIST賞各2社)には、1年後の実現を目指し、NAISTの研究員がメンターとしてビジネスプランの実装や定着化を支援するほか、デル・テクノロジーズや協賛するカゴヤ・ジャパン、ミライコミュニケーションネットからインフラ支援が受けられる。

  • 入賞特典

また、DXプロジェクトの中間発表を通じて、結果だけではなく、検討・実装のプロセスから具体的な事例を紹介することで、DXに取り組みたい中堅企業に役立つヒントやコツを提供する。

コンテストの冒頭には、デル・テクノロジーズ 代表取締役社長 大塚俊彦氏が「これから、with コロナ、after コロナの中でデジタルの力でビジネス、会社の経営、生活、社会を変えていく必要がある。デジタルの取り組みが企業の今後の競争力を大きく左右する。そういった中で、みなさんのプレゼンの内容に期待している」と挨拶した。

  • デル・テクノロジーズ 代表取締役社長 大塚俊彦氏

また、奈良先端科学技術大学院大学 領域長 松本健一氏は、「短い時間の中で熱い思いを説明するのは難しいが、細かなところはともかく、大きな方向性、基本的なアイデアを説明していただければと思います」と、参加者を激励した。

  • 奈良先端科学技術大学院大学 領域長 松本健一氏

本選には12社から14件の応募があり、各自5分の持ち時間でビジネスプランのプレゼンを行った。