Emojipediaは9月8日(米国時間)、「Android 11.0 Emoji Changelog」において、同日にリリースされたAndroid 11.0における絵文字の変更点の一覧を公開した。同記事によると、Android 11.0には117個の新しい絵文字が追加されたほか、2000個以上の絵文字のデザインが変更されているという。
117個の新しい絵文字は、すべてUnicodeのEmoji Version 13.0に基づくものとのこと。これには、2種類の顔文字と8種類の人物の絵文字が含まれている。当然ながら、人物の絵文字はそれぞれスキンモディファイアをサポートしているため、複数の肌の色のバリエーションが用意されている。興味深いのは、ヴェールを被った人物についても男性と女性のそれぞれのバージョンが用意されている点で、多様性を尊重する時代が反映されている様子を見て取れる。トランスジェンダーフラグとトランスジェンダーシンボルの追加も同様の観点によるものだ。
なお、ヴェールを被った人物(Person with Vail)やタキシードを着た人物(Person in Tuxedo)は以前から存在していたが、後述するように従来のものはより中性的なデザインに変更されており、今回男性版、女性版が追加された形になる。
動物や食べ物、飲み物、オブジェクトの絵文字も多数追加されている。メキシコ料理のタマレやメキシコの祝い事に登場するピニャータ、ロシアのマトリョーシカ人形など、地域の名産を反映したものもある。流行を反映してタピオカドリンク(バブルティー)も追加されている。
既存の絵文字のデザイン変更は、アウトラインや微妙な陰影の変更や、オブジェクトの配置の調整、ハートや星の色の変更(紫から赤へ)、デフォルメの調整など多岐にわたっている。ここでも、いくつかの人物の絵柄についてはより中性的なデザインに変更されるなど、多様性の視点が取り入れられている。
微生物を表す絵文字は、複数の微生物が集まったデザインから、単一の単細胞微生物のデザインに変更されている。新型コロナウィルスを表すためによくこの絵柄が使用されることから、2020年の時勢に絡めた変更だとEmojipediaは伝えている。