熊本県とNECは8月19日、NECの顔認証技術などのICT技術を活用しニューノーマルも念頭においた「持続可能な新しい観光地域づくり」を実現するための包括連携協定を締結すると発表した。

  • 包括連携協定締結の様子(左からNEC 執行役員常務 中俣力氏、熊本県知事 蒲島郁夫氏)

同締結により熊本県とNECは、顔認証技術を活用した顔情報を共通のIDとするDigital IDによって、店舗や施設などのさまざまなシーンで「非接触」「手ぶら」「決済」などのサービスを実現する共通認証基盤を用い、熊本地震からの創造的復興を目指す阿蘇地域において実証を行う。

また、顔認証技術などで得られた来訪者の動態データなどを活用し、快適で満足度の高い観光体験を実現するため、新しい観光コンテンツの開発など、新たな観光施策の創出に取り組む。さらに、観光事業者が動態データを収集、蓄積、分析、シミュレーションするための仕組みと、それを維持・継続させるための仕組みを検討する。

そのほかの取り組みとして、来訪者の動態データとその他のICTを活用し、来訪者が効率的かつ安全で観光を楽しめるよう新たな観光情報提供のあり方などについて検討するとしている。