シスコシステムズは7月15日、山口県萩市が主導する「萩グローバルIT人材育成協議会」と提携し、地域におけるIT人材育成に取り組むことを発表した。「萩グローバルIT人材育成協議会」が運営する「萩IT松下村塾」の生徒に、萩市にサテライトオフィスを開設したパートナー企業であるネットケアサービスの協力のもと、シスコのコラボレーションツールを活用したオンライン授業や、シスコ ネットワーキング アカデミー プログラムの教材を用いて学ぶ機会を創出するという。

萩IT松下村塾は、山口県萩市の高校生や大学生を中心に幅広く活用できる実践的IT基礎知識の習得を目指している。シスコは、シスコネットワーキングアカデミーなどの教育コンテンツを提供するだけでなく、産業界の動向やキャリア支援について、出張授業も行う。

同市では、将来的なIT領域への就職を早い段階から意識させることを目的とし、次の社会を担う子どもたちの「グローバルIT人財の育成」に注力している。同市にいながらレベルの高いIT技術を習得し、キャリアを築くという新しいモデルを実現。人材の育成だけでなく、就労の選択肢を増やすことで若者の都市部への流出を防ぎ、長期滞在や永住といった可能性を広げることを狙いにしている。

シスコでは、企業の社会的責任(CSR)の一環として、将来のITエンジニアを育成するプログラム、シスコ ネットワーキング アカデミーを展開しています。シスコ ネットワーキング アカデミーのカリキュラムは、ネットワーキングのみならず、サイバーセキュリティ、IoT、プログラミングなど、市場におけるIT人材の需要に対応して常にコース開発・設計を行っている。世界標準の最新の教材を同市の高校生に利用してもらうことで、将来地域の産業界で活躍する人材育成に貢献していく考えだ。