リコーは5月12日、同社が提供する360°画像のバーチャルツアー作成サービスである「THETA 360.biz」において、画像をアップロードすると自動的にノイズ除去や明るさ補正を行い高精細な解像感のある画像にするという「AI超解像」機能を提供開始した。

  • 明るさ補正前後の比較

新機能は、従来の「AI画像補正」機能のアップデート版であり、ビジネスプランとエンタープライズプランで利用可能。シチュエーションに応じて2種類のモードを用意しており、いずれかを選択するだけで、より鮮明な360°画像に仕上げられるという。

  • 明るさ補正前の映像

  • 明るさ補正後の映像

同機能は、同社独自というAI(人工知能)技術により、360°画像の解像感を大幅な向上及びコントラストの改善を施し、ノイズ除去も含めて全体的な画質改善を実現したとのこと。これにより、アップロードした画像をシャープかつクリアに自動変換し、ユーザーが撮影したシーンをより魅力的に見せられるとしている。

また、画像切り出し機能と組み合わせることで、高精細な画像を写真としての切り出しが可能という。

高品位なコンテンツを制作するためには、専用ツールや特別なスキルで画像を補正する必要があったが、同機能によって、新たなツールを導入することなく誰でも容易に高品位なコンテンツ制作が可能になるとしている。

なお同機能では各シチュエーションに適した選択ができるよう、「超解像+明るさ補正」及び「超解像のみ」の2種類のモードを用意した。

超解像+明るさ補正では、超解像と同時に明るさ、彩度の補正も行う。全体的に暗く撮影される室内の画像に適しているという。 超解像のみでは、超解像のみ行う。明暗差が激しい画像に適しているといい、例えば室内が暗く外が明るく撮影される自動車の画像に適しているとのこと。