United States Computer Emergency Readiness Team (US-CERT)は9月6日(米国時間)、「Exim Releases Security Patches|CISA」において、メール転送エージェント「Exim」に複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、遠隔から攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Exim 4.92.1およびこれよりも前のバージョン
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
- CVE-2019-15846 - A local or remote attacker can execute programs with root privileges.
- VU#672565 - Exim fails to properly handle peer DN and SNI in TLS handshakes
Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA)はユーザーおよび管理者に対し、上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてパッチを適用するかExim 4.92.2へアップグレードすることを推奨している。
Eximに関しては、Linuxサーバで感染が広がっているとされるランサムウェアLilockedの感染にも関与している可能性が指摘されており、迅速に対応しておくことが望まれる。