みずほ銀行は8月29日、iPhoneアプリ「みずほWallet」においてバーチャルデビット「Smart Debit」を提供開始したと発表した。
「Smart Debit」は 「みずほWallet」 から即時に発行でき、みずほ銀行の口座から即時(デビット払い)にスマートフォンで支払いができる決済サービス。電子決済サービス「QUICPay+」 とJCBコンタクトレスの加盟店で利用が可能。
同日より、みずほJCBデビットもApple Payに対応し、Apple Payでもデビット払いが可能になった。Apple PayはiPhone、 Apple Watch、 iPad とMacを使って、 店舗のほかECサイトでの支払いにも利用できる。
みずほ銀行 リテールデジタル開発部長の手嶋高史氏は、「キャッシュレス決済市場の年平均成長率において、デビット以外の決済金額が10%であるのに対し、デビットの決済金額は19%と伸びている。また、デビット支払いに対するお客さまのニーズも高まっている」と、今回、デビット対応を強化した背景を説明した。
また手嶋氏は、キャッシュレス化の推進について、「ある調査で、キャッシュレス決済を使わない理由として、操作が難しい、使いすぎてしまいそう、どこで使えるかがわからないといったことが挙がっている。つまり、簡単で便利な仕組みが必要。そこで今回、スマホアプリでデビットの提供を開始した」と語った。
Apple Payへの対応については「安全性と個人情報の保護はApple Payの重要な要素。Apple Payに対応しているみずほWalletも安全と言える」と述べた。
デビット支払いは自分の銀行口座とひもづいており、「みずほWallet」では口座の残高を確認することができるので、「使い過ぎを防ぐことができる。これは、銀行ならではの強み」だという。
同行はこれまでキャッシュレスの取り組みとして、iPhone向けに電子マネー「Mizuho Suica」を提供しているほか、スマートフォン決済サービス「J–Coin Pay」アプリを提供している。これらの機能は「みずほWallet」から利用できる。
今回のリリースに伴い、「みずほWallet」でデビット決済(サービス名:Smart Debit)を利用したい、利用金額の最大20%をキャッシュバックするキャンペーンを開始する。
8月29日から12月15日にかけて、「みずほWalletアプリ」をダウンロードして「Smart Debit」を新規発行のうえ、「QUICPay+」加盟店で利用すると、利用金額の20%(最大1万円)がキャッシュバックされる。
また、iOS端末で「Smart Debit」を新規発行したユーザーが、「Mizuho Suica」も新規発行してチャージすると、さらにチャージ金額の20%(最大1000円)がキャッシュバックされる。