ベルシステム24は5日、ストリーミング動画を遠隔でマージ(Merge)することで現場の細かな作業を視覚的にサポートするMerged Reality(MR)ソリューションの提供開始を発表した。

コールセンター業務やCRMソリューションサービスなどを展開する同社が新たに提供するのは、コミュニケーションビジネスアヴェニュー社が扱う遠隔サポートツール「Help Lightning」。たとえば配線の接続のような細かな現場作業のサポートでは、指示者の手の映像と、現場の電気機器や配線の映像をリアルタイムに重ねて遠隔で操作を指示でき、音声や画面上での注釈なども可能になる。PCやスマホ、タブレットなど既存のシステムで手軽に導入可能で、米国では製造や医療機器など現地派遣が必要なサービスオペレーションでのエンジニアの効率的な業務遂行に役立っている。

  • ストリーミング動画同士の融合で配線の指示を遠隔で行う様子(同社資料より)

    ストリーミング動画同士の融合で配線の指示を遠隔で行う様子(同社資料より)

ベルシステム24では、専門家の不足や高齢化など熟練技術の継承問題解決策の一つとして同ソリューションが活用できることを述べている。活用イメージとして、電化製品等の消費者窓口などにおける映像を通じた具体的な方法の説明や、現場エンジニアに対する映像を通じた具体的な指示、教育機関などにおける実験など複雑な授業の説明などを挙げている。