Canonicalは5月7日(米国時間)、「Ubuntu 14.04 LTS has transitioned to ESM support|Ubuntu blog」において、Ubuntu 14.04 LTS 'Trusty Tahr'のサポートが2019年4月末で終了したと伝えた。
以降、Ubuntu 14.04 LTSはESM (Extended Security Maintenance)を経由したサポートのみが提供されることになる。ESMにアクセスできないユーザーはアップデートを得ることができなくなるため、サポートが提供されているUbuntu 18.04 LTSへアップグレードを実施するか、もしくは、サポートサービスを購入することが推奨されている。
Canonicalは2年ごとに長期サポートバージョン(LTS: Long Term Support)版を公開している。長期サポート版には5年間のサポート期間が設けられているほか、サポート期間が終了した後もESMを利用することで3年から5年間の追加サポートが得られるサービスが用意されている。ESMの期間はバージョンごとに異なっており、2年〜5年の追加サービスが設定されることが多い。
現在、最新の長期サポートバージョンはUbuntu 18.04 LTS。このバージョンに関しては、CanonicalのCEOであるMark Shuttleworth氏が10年間のサポートを実施すると発表したためか、ESMの期間が5年間と長く設定されている。デフォルトの5年間サポートとESMの5年間サポートを合わせると、合計10年間のサポートが受けられることになる。
CanonicalはUbuntu 14.04 LTSを利用しているユーザに対し、このUbuntu 18.04 LTSへのアップグレードを推奨しており、その場合には2022年一杯はサポートが提供されることになる。