キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は4月9日、超高速開発(ローコード開発)を実現するオートメーションプラットフォーム「Web Performer(ウェブパフォーマ) V2.3」の販売を開始すると発表した。価格はWeb Performerユーザライセンスが360万円(税別)~、同SI開発ライセンスが150万円(同)~。
Web Performerは、自動化技術により超高速開発(ローコード開発)を実現するオートメーションプラットフォームです。新バージョンでは、開発スピードの向上と品質の均一化を実現する機能強化に加え、業務システムの利用者と運用者の業務効率化を実現する機能強化を図った。
生成したWebアプリケーションにチャットボット機能を追加できるため、利用者はシステム操作での不明点を自然言語で検索すれば、チャットボット機能により解決策を提示してくれることから、ユーザビリティ向上と利用者の利便性を向上することを可能としている。
運用担当者はシステムを利用する上での注意点や問い合わせの多いQ&Aをチャットボット機能に登録することで、利用者からの問い合わせ対応業務の負荷を軽減し、業務効率化を実現するほか、企業独自の専門用語や業界用語などを独自の辞書登録や、同じ意味として認識させたい語句を類似語辞書に登録を可能とするなど、自由なカスタマイズができるという。
さらに、Webアプリケーションのテスト操作を記録し、テストシナリオを自動作成できるようになり、テストシナリオの作成からテスト実行までの一連の操作を自動化することで、テスト工数を削減することが可能。
また、アジャイル開発を進める中で、既存機能への影響を確認する回帰テストにおいても、作成済みのテストシナリオの自動実行後にすぐに確認できるため、テストの属人化やテスト項目の抜け漏れ発生などによるテスト低品質化を防ぐだけでなく、テスターへの負担を省力化し、開発プロセス全体の高速化を実現するとしている。
加えて、開発のさらなる高速化を図る機能として開発者がリポジトリを定義しているバックグラウンドで、変更があった定義の差分を自動生成できる機能や、業務で管理しているExcelファイルのデータを、直接Web Performerのリポジトリ定義として取り込める機能を追加している。
同社では、Web Performerの機能を継続して拡張することで開発市場を広め、自動生成プラットフォームによる開発の市場拡大を図り、2022年までに50億円(導入支援、システム開発を含む)の売り上げを目指し、今後も市場の動向やビジネスの変化に対応した機能を追加していく予定だという。