大日本印刷(DNP)は、キャッシュカードの代わりにNFC対応のスマートフォンをATM(現金自動預け払い機)にかざすことで、現金の入出金ができる「DNPスマートデバイス向けATM取引認証サービス」を開発し、イオン銀行が9月20日よりサービスを開始したと発表した。

イオン銀行のスマートフォンアプリ「スマッとATM」に採用し、利用者はイオン銀行のキャッシュカード情報をスマートフォンアプリに登録することで、全国のイオン銀行のATMで、入出金が可能になる。

「DNPスマートデバイス向けATM取引認証サービス」は、ICキャッシュカードの情報を、ネットワーク経由でNFC対応のスマートフォン向けのアプリに登録する機能と、スマートフォンをATMにかざすと現金の入出金が可能になる機能をASPサービスとして提供する。

  • 「DNPスマートデバイス向けATM取引認証サービス」の概要

なお、キャッシュカードの代わりスマートフォンを利用しての現金の入出金は、すでにセブン銀行やじぶん銀行が導入している。

グローバルなセキュリティ基準であるPCIDSSに準拠したサーバで、にデータを管理し、高度な情報セキュリティソフトを導入し、アプリの改ざんを防止。また、全国銀行協会(全銀協)のICキャッシュカード標準仕様を考慮した仕組みにしているため、金融機関は最小限のシステム改修で導入が可能なのが特徴だという。

DNPは、認証や決済に関するさまざまな高セキュリティサービスを金融業界や流通・小売業などに提供するという。