日立ソリューションズは、企業の情報資産の要とも言える"紙書類"から必要データをAI活用で自動抽出するクラウドサービスを10月1日から開始する。

請求書や発注書をはじめとした紙書類のデータは、IT資産としてのデータ価値が高い。コスト管理や取引先の情報など、定型の帳票に記載された情報をデジタル化することは、経営判断の迅速化にも貢献する。同社の"活文"は、法規制などの環境変化も織り込んだビジネスシーンでの文書活用を掲げるシリーズで、企業間情報共有や文書管理に帳票管理、PDFや3Dデータとビジネス文書活用の特性からニーズをくみ取った各ソリューションを展開している。

1日から提供する「活文 Intelligent Data Extractor サービス」は、同社の企業向け文書活用ソリューション"活文"シリーズのパッケージ製品「活文 Intelligent Data Extractor」の機能をクラウドで提供するもので、ニーズの高まりに初期費用を抑えた形で導入できるなど、中堅・中小企業をおもなターゲットに据える。AIは文字認識で使われており、画面での簡単な定義で必要なデータを自動抽出することでデータ登録作業の効率化、転記ミスを防げるほか、運用も同社が行うため管理者の負荷軽減を図りながら重要資産のデジタル化に貢献する。

  • 概要図(同社資料より)

    概要図(同社資料より)

  • 書類からのデータ抽出設定の例(同社資料より)

    書類からのデータ抽出設定の例(同社資料より)