凸版印刷とホシデンは11日、作業員が身に付けた生体センサーから、労働環境における作業員の位置情報、健康情報を取得し、映像データを組み合わせて作業員一人ひとりの労務状況と健康状態を管理するサービス「ID-Watchy Bio(アイディーウォッチーバイオ)」を開発したことを発表した。

建設業や製造業、企業人事・総務部門などに向けて、2018年12月に販売開始予定。価格は初期導入費用:150万円〜(100人規模の事業所想定、カメラ5台、BLE センサー5台、MEDiTAG費用は別途)、サービス使用料:月額10万円〜。

  • 「ID-Watchy Bio」システムイメージ

    「ID-Watchy Bio」システムイメージ

「ID-Watchy Bio」は、凸版印刷が提供する、人や資材の動態を可視化して作業員の労務状況を分析できるサービス「ID-Watchy(アイディーウォッチー)」シリーズと、ホシデン製のリストバンド型生体センサー「MEDiTAG(メディタグ)」を連携させることで、位置情報と映像データによる労務管理に加えて、作業員の健康状態を把握できるようにしたもの。

クラウド環境で記録した位置情報と映像を一元管理し、管理者は遠隔でも作業員一人ひとりの労務状況 をリアルタイムに確認できるため、作業員別の滞留時間や動線など、労務状況を分析できる。

作業員が付けた生体センサー「MEDiTAG」からパルス・転倒検知・ストレスレベル・歩数検知など作業員一人ひとりの健康情報を手軽に記録できる。位置情報や映像データから分析した労務状況と健康情報を組み合わせて、適切な人員配置やケアが行える。

また、管理者は、作業員の健康状態と行動、位置情報を連携したデータをリアルタイムで確認できるため、危険な場所への立ち入りや現場での体調急変、転倒などの労働災害を事前に察知し、未然に防止することが可能となる。