物流ロボットのフリーレンタルサービスにAI搭載自動搬送ロボ - オリックスグループ

倉庫に並ぶ膨大な部品や商品を正確にピックアップしなければならないピッキング。正確さはもちろん迅速に行わなければ、ラインが滞ってしまう。手作業による仕入れ商品の陳列やピッキングは身体的な負荷のみならず、正確な処理が求められる神経を使う業務だ。

オリックスとオリックス・レンテックは、物流施設に入居するテナントを対象とした物流ロボットの6カ月間無償提供のレンタルサービスを行っているが、新たにギークプラス社の「AI搭載 自動搬送ロボット EVE」をこのラインナップに加えたことを発表している。

• ピッキングロボットEVE(同社資料より)

AI搭載自動搬送ロボットEVEは、中国は北京に本拠地を構えるGEEK+社開発のシステムとロボットから成る。棚の下に潜り込み、棚ごと移動させるという大胆な発想でピッキング業務の効率化を図る動画がYouTubeの同社の公式動画も掲載されている。ロボットは周囲の状況を確認しながら最適なルートを走行する仕組みを持ち、ラックや台車などを搬送する。

• Youtube公式動画より

また、作業員が入荷・出荷・棚卸の各業務に合わせてディスプレイに表示される情報をもとにLEDランプが点灯する箇所に必要な数量を入れるだけで、制御システムでは入出庫データを分析。頻繁に出荷する棚は作業員の近くに自動配置するなどのレイアウト最適化もできるという。

• システム概要(同社資料より)

オリックスとロボットレンタル事業を行うオリックス・レンテックは、物流施設入居テナントを対象としたロボット活用やシステム構築費を6カ月間無償で提供するサービスを展開しており、今回発表のEVEを含む7メーカー8機種をサービス対象機器として備えている。両社は今後もグループの総力を活かして業界の動向やお客様の要望に合わせたサービスを提供していく構え。

サービス対象機