日常的にしなければならないことが増えるなか、まめにメモを取らずに記憶で処理をしていると困ることに遭遇する場合がある。しかも、そこに想像以上に多くの分類がある場合には苦労する。そんな分野は至る所にありそうだ。NTTドコモは30日、NTTグループの自然言語プラットフォーム「corevo」を活用した「Repl-AI」でのごみ分別案内チャットボットの墨田区への提供を発表した。
インストールの必要がなくWebにPC/スマートフォンでアクセスすると、区民の投票により選ばれたネコのキャラクター(名前は今後決定)がゴミの出し方に関する案内をしてくれる。"ペットボトルは?"と尋ねてみると
"飲料のペットボトルなら、分別方法は資源物(ペットボトル)だよ。ペットボトルマークを確認してね。キャップやラベルを外し、中をよく洗って、つぶして緑色のネットに入れてね"
と端的にわかりやすく教えてくれる。また"バーベキューグリルの手数料"とすると
"手数料は、400円だよ。ネット申込み時は、キャンプ用野外調理器で申し込んでね。"
と調べるのも案外大変だった粗大ごみの手数料もズバッと教えてくれる。また、"乾電池は?"と聞いてみると、
"出したいものが乾電池(マンガン、アルカリ、リチウム一次電池)なら、分別方法は資源物(拠点回収)だよ。回収場所に持っていけない場合は燃やさないごみへ。ボタン式電池・充電式電池は、区では回収していないので、「リサイクル協力店」にある回収ボックスへ。乾電池の回収拠点一覧はこちら(区の施設のみ)"
と回収拠点マップへのリンクを示してくれとても便利だ。"食べ残し"と話しかけると、
"まずは食べ残しはしないようにしようね!そして、可能な範囲で水気を切ってね。"
と食べ残しは良くないことを教えてくれた後に「ペットボトルで水切り」の簡単なゴミ減量工夫の動画を示す。可能な限り水気を切ることが重要なようだ。動画では生ゴミが燃やすゴミの3割でその80%が水分であることも教えてくれる。雑談や豆知識のキーワードもちりばめられており、今後もゴミに纏わる動画を含め更新していくそうだ。
チャットボットは、NTTのAI「corevo」の自然対話プラットフォームを活用したドコモとインターメディアプランニング開発のチャットボット作成プラットフォーム「Repl-AI」(レプル・エーアイ)で作られており、今回のチャットボットは、横浜市とドコモが実証実験を重ね同市も4月から運用しているが、他の自治体で本格導入されるのは今回がはじめてになるという。