東芝デジタルソリューションズは6月12日、フィルムや紙などシート状製品の生産ラインで微細な欠陥を高速・高精度で検査する「ウェブ外観検査装置M9300」の販売を開始すると発表した。
「ウェブ外観検査装置M9300」は、フィルムや紙・不織布・金属などシート状製品(ウェブ)の製造ラインに、ラインセンサーカメラと照明を設置し、画像処理を行うことで、キズや異物・虫などのさまざまな微細な欠陥を検査・分類するシステム。高速ラインセンサーカメラ(従来比4倍の640MHzのデータレート)と高速画像処理技術を組み合わせることで、欠陥の検出能力と分類機能が強化された。また、高速ラインセンサーカメラの採用により、鮮明な画像を撮影し、従来はつぶれたような画像で異物と虫の区別が困難だった欠陥も、鮮明な画像で区別可能になったという。
さらに、鮮明な画像用の新たな欠陥形状の判定アルゴリズムを欠陥分類機能に追加することで、欠陥の自動分類能力を向上した。
そのほか、製造工程・検査対象・内容などに合わせカスタマイズ可能。また、導入済みのウェブ外観検査装置M9100シリーズにも、オプションとしてバージョンアップすることができる。
価格は最小構成で1500万円~(税別)だ。