日立システムズは6月1日、旅費・経費精算業務の効率化を通じた働き方改革を支援するため、国内外出張手配から旅費・経費精算までを1つのシステムで管理できる総合経費管理システム「Traveler’sWAN(トラベラーズワン)」の新バージョンの提供を開始した。
新バージョンでは、利用者のニーズやユーザビリティ検証の結果をベースに画面遷移を分かりやすくしたほか、プロトタイプを用いたユーザビリティ検証なども行い、シンプルな画面へと全面刷新した。
また、PC、タブレット端末、スマートフォンなど多様なデバイスから利用されることを前提に、アクセスしたデバイスに応じて操作しやすい画面へ自動的にデザインを切り替えるとともに、必須入力項目やエラー表示なども分かりやすく表示するように変更。
これにより、マニュアルを参照することなく、迷わずスピーディーに入力処理が行えるため、旅費・経費申請業務の効率化が図れることに加え、モバイル機能の拡張により、移動中のちょっとした空き時間や外出先などからも旅費・経費の申請・承認を行うことを可能としている。
さらに、SaaS型のオプション機能として経費精算業務の中でも定型・反復処理が多く、業務効率化のニーズが高い旅費の精算をチャットボットを活用し、効率化する対話型旅費精算機能を新たに開発。
同機能では申請に必要な各種情報を手入力するのではなく、チャットボットが予定表から未精算の出張予定を自動取得するとともに、前後の予定から直行・直帰の有無を判断し、過去の精算履歴や定期券区間の情報、路線検索ツールの情報などを踏まえ、適切な経路と金額で旅費精算のデータを自動作成する。申請者は「はい」「いいえ」などの簡単な選択を行うだけで、旅費精算ができるという。
今後、同社は働き方改革に取り組む企業に向けて幅広く同システムを拡販し、2020年度末までに100社の販売を目指す。価格はオンプレミス版、プライベートクラウド版ともに個別見積もり、SaaS版は初期費用が40万円~、月額費用が400円/人~、オプションの対話型旅費精算機能は初期費用が15万円~、月額費用が1万円/社~。